Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

末席シンポジウム

7/24(火)、仙台市にて開かれた大規模なシンポジウムのお手伝いに行ってきた。全国の新聞販売業界の方がたくさんあつまり、東日本大震災について考えるためのシンポジウムであった。僕はまだ自販売店のトップではないし、ご列席の方々と比べて経験も年齢もとても少ない未熟者ではあったけれど、ご好意によって末席に加えていただいた。ご好意を無駄にしないように真剣に聞いていたつもりだったが、いや、前の晩眠れなかった上に朝作業から休憩なしだったもので、あの、その。


こうしたシンポジウムが開催される場合、もちろん主催者側にたくさんの意図があるわけだけれど、出席する人それぞれにも目的がある。多くの場合、シンポジウムのテーマに関わる人との新しい出会いであったり、シンポジウム内にて提起される問題や提案されるメソッドなどに触れることが目的になる、と思う。中には仙台の観光地やら飲食を楽しんだり、知人との再会という目的もあるかも知れない。
もちろん僕も、今まで会ったことのない方との出会いを期待して赴いたのだけれど、受付とかエスコートなどに気を取られてしまってどうにも交流というところまで手が及ばなかった。ともかくトラブルなくスムーズに幕を閉じられたことでホッとしている。まあ仕方がない。僕の立場だとそんなところか。


出席者の方々の多くは、本日被災地を実際に見てから帰途についたはず。果たして、それぞれどんな風に臨み、どんな風に感じ、どんな風に持ち帰ったのだろう。人それぞれ、千差万別だと思う。
その中に、有意義な出会いが少しでもあったなら。今の日本全国を覆っている不信感や警戒感の解消に向かう一歩があったなら。そうであったら良いなあと心から思うのでありました。