Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

巡る季節をあれこれと


本日よりブログ復帰。3日ほど更新をサボっておりました。ん?更新されてる?変だなー。


今週から来週にかけて、すこし夜の外出が増える。来月は来月でそんな週があって、秋らしくなってきたなーと感じる。年末に入ると殊の外忙しいので、秋にやるべきことをワーッとやってしまうのだ。冬ごもりみたいなものだ。
日中はとんでもなく暑いけれど、こんな時間になると外の風はとても涼やかだ。一歩一歩秋がやってきている。秋の後ろには冷たい冬が虎視眈々とスニークしている。彼は毎年、いつの間にかそばにやってくる。山の頂きや川の水、窓のサッシや車のエンジン、トイレの便座などといった何気ない場所から、冬はやってくる。そしていつの間にか、すべてのものが冷たく凍りついているのだ。


あの地震のあと、町には冷たい雪が降った。僕はそんな雪の中、泣いていた娘を背負って自転車を走らせた。自宅に辿り着くと、まずは娘の体温を確認した。寒さを自覚するのはかなりの時間が経ってからだ。それからの数日間、兎にも角にも子どもたちの体温ばかりを気にしていた。風邪をひいたら命取り、そんな風に思っていたのだ。
そんな冬が再びやってくると思うと、なぜかとても怖く感じる。僕は、余震そのものよりも、寒さと長い夜の方が怖いのかも知れない。


昨日の息子の運動会、僕はそっと涙を拭った。こんな風に、楽しい運動会を迎えられる幸せ。楽しい運動会を息子に経験させてあげられる幸せ。それを噛みしめよう。来年もきっと楽しい運動会にできるように。すべての子どもたちが、健やかな眠りの中で幸せな夢を見られますように。