Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

いつもと違う「日常」の始まり

今朝から、これまで配達できていなかった遠方の地域を含め、全エリアへの新聞配達を再開した。
前日、全ての配達スタッフに電話連絡。配達が可能かを確認し、燃料の問題であれば店で集めた燃料を提供して配達の段取りを整えた。


朝、作業場に顔を出すと既に何人かの従業員が作業を始めていた。僕を見かけるや、元気な挨拶が飛んでくる。
作業開始までまだ10分もあるというのに、みんなソワソワしている。みんな、配達を再開できることが嬉しいのだ。新聞を待ちわびているお客さんに新聞を届けられることが嬉しいのだ。仕事が、仕事のある日常が戻ってきたことが、嬉しいのだ。


みんな笑顔で店を出発していった。誰一人、不平を言う人などいなかった。こうして再び始まった「日常」は、きっと以前とは全く違う「日常」なのだろう。


僕は、そんなみんなの笑顔を見てとても安心してしまい、深い深い眠りについたのであった。