Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

カ・ミ・ワ・ザ

3週間ほど前から、震災で被害を受けた店舗の仮補修を行っている。本当は基礎部分がやられているので大々的な補修が必要らしいのだが、そんな金銭的余裕もないし、また強烈な余震が来るかも知れないし、ひとまず壁が落ちたり建物がつぶれたりしないようにだけ補修しておくことにした。以前に作業場の建て替えをお願いしたことのある、地元の業者さんだ。


日曜の今日も作業に来られていたその業者さんに「神業ですよね」と言わしめた、うちの嫁さんの駐車テク。

隙間は1cm〜2cmしかなかったのではないか。ナンバープレートの位置も微妙に外す、まさに神業級のテクニックである。


もちろん、嫁さんに聞くと「あ、この下の部分、見えてなかったねwww」。
やっぱり。
僕の父親もそんな嫁さんの天然さに気づいていたようで、「運がいいねwww、がっはっは」である。あっはっは。和やかだな我が家。


自分が気づいていない範囲で、何だか偶然うまくいってたことってある。大概は運だと思う。でも、ひょっとすると、それは真っすぐに事実に立ち向かった末の必然かも知れない。現状に甘んじるのではなく、自分ができることを必死でつき詰めた結果なのではないか。


そんな風にも思いながら、前方ギリギリに駐車された車を慎重にバックさせ、僕はウィンドウウォッシャー液を買いに向かった。