Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

湯野浜旅行記その3 〜柔軟スケジュール〜

最初の予定はこうだ。

一日目

  1. 庄内映画村で元気いっぱい遊ぶ
  2. 加茂水族館で元気いっぱい観る
  3. 宿に荷物を降ろして元気いっぱい温泉街へ繰り出す
  4. 砂浜で元気いっぱい遊びながら夕陽を見る
  5. 宿に戻り元気いっぱい風呂に入る
  6. 元気いっぱい夕飯を食べる
  7. 元気いっぱい花火を見る
  8. 元気の分だけ子どもたちはぐっすり寝る
  9. 親はお酒を楽しむ
  10. 波の音を楽しみながら親もぐっすり寝る

二日目

  1. 元気いっぱい起きる
  2. 元気いっぱい海へ繰り出す
  3. 海で元気いっぱい遊ぶ
  4. 元気いっぱいのまま宿へ戻って風呂に入る
  5. 元気いっぱい出発する
  6. 元気いっぱい名産を食す
  7. 元気いっぱい土産を買う
  8. 元気の分だけ子どもたちはぐっすり寝る
  9. 親は旅の思い出に浸りながら家へ帰る


だが、実際はこうだ。

一日目

  1. 庄内映画村は時間が無いしやめとく
  2. 加茂水族館で元気いっぱい観る
  3. 宿に荷物を降ろしてゆっくり休む
  4. 夕陽は部屋から見える範囲で楽しむ
  5. ゆっくりと風呂に入る
  6. 元気いっぱい夕飯を食べる
  7. 部屋から見える範囲で花火を見る
  8. 元気の分だけ子どもたちはぐっすり寝る
  9. 親はお酒を楽しむ
  10. 波の音を楽しみながら親もぐっすり寝る

二日目

  1. ゆっくり起きる
  2. 雨なので海はやめる
  3. 近くのプールで遊ぶ
  4. プール内のスパに入る
  5. 元気いっぱい出発する
  6. 元気いっぱい名産を食す
  7. 元気いっぱい土産を買う
  8. 妻と娘は疲れて寝るが、息子は何故か全く寝ない
  9. 親は腰の痛みに耐えながら必死に家にたどり着く


いかに当初の予定が変わっているかが一目瞭然だ。もちろん天候によって予定の変更を余儀なくされたケースもあるが、ほとんどの理由は「親の疲れ具合(むしろ僕の腰痛)」と「子どもたちの疲れ具合や気分」である。旅にハプニングはつきもので、ましてや子どもがいるとそれだけ発生確率は高まる。そんなとき、ケースに応じた複数の選択肢を準備しておくと、柔軟に対応できる。その際に重要なのは、親が気持ちをおおらかに持っておくという点だと思う。まあいいや、と構えて子どもたちと接する余裕が欲しい。そうでないと、旅はつまらないものになってしまう。
湯野浜が、休日を利用すれば比較的簡単に来られるような距離にあることももちろんあるけれど、今回の旅の目的が自分の保養よりも子どもたちの思い出づくりにあることで、妻と僕はとてもリラックスして旅に臨むことができた。


それにしても湯野浜は、鶴岡は、山形は相変わらずとても素晴らしい。こんな近くにこんな魅力的な場所がたくさんあるなんて、幸せなことだ。
太平洋沿岸だってとても素晴らしいはずだ。だけど、それを充分に味わうことなく震災が起こってしまった。とても残念だけれど、また美しい海岸に早く戻れることを心から祈りたい。その時は、また家族で旅に出よう。家族みんなが楽しみながら思い出をつくれるように。