Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

湯野浜旅行記その2 〜旅行中の安全対策とは?〜

鶴岡で山形自動車道を降り、国道112号線を通って海岸沿いの道路へ。まず初めに考えたことは、「もし今地震が起きたら(津波が予測されたら)どう行動すべきか」だった。
見慣れない土地の海岸沿いの道路。しかも、お盆休みで車はたくさん走っており、その多くが県内外の観光客という状態。子ども二人を引き連れて、一体どう行動すれば家族を守ることができるのか。


まず揺れを感じた場合に最初に行うべきなのは、ラジオや携帯電話なのでの情報収集だ。沿岸部であればスピーカーなどから避難指示が出るかも知れない。それに従うのがまずは原則。自己判断は、ときに生命を救うこともあるだろうが、一般的にはきちんと整備された防災対策上の指示に従うべきだろう。
おそらく車を置いて徒歩で高台へ避難することになる。旅行中ということで、宿泊日数分の着替えなどがまとまっているから、それらを持って歩く。下の子はベビーカーに乗せるのがよかろう。もし高台よりも建物の方が安全と判断したら、ベビーカーを捨てることにする。車の中に置きっぱなしの荷物をできる限りバッグに入れ、カギをつけたまま放置する。時間的余裕があれば、携帯電話番号や住所などをメモしてダッシュボードあたりに置く。名刺があればスムーズか。
避難経路は、なるべく事前に把握しておく。標識をチェックしておき、直前に通った1次避難場所への登り口を覚えておく。または、防災地図などが書かれている看板などをそっとチェックしておく。また、5階建て以上の鉄筋の建物が近くにあれば、それもチェックしておく。
夏場であれば、冬よりも飲料と食料の調達の困難が予想される。できれば、車の中には常に飲料水の1〜2本も用意しておきたい。
沿岸よりも少し内陸だった場合、情報を十分に把握できていなければ、適切な避難ができない可能性もある。Uターンしてもっと内陸の高台を目指すことが果たしてできるのか。路肩に駐車して徒歩を選択した場合に、どれだけ避難できるのか。


そんなことをぼんやりと考えてしまった。
宿についても、避難経路や建物の強度などが気になってしまう。もしここまで津波が到達したのなら。もし夜に強烈な揺れを感じたら。入浴中は。


気にしすぎかな?いや、本来そうした確認は絶対にすべきだったのだろう。安全な日々が続いてしまって、いつしかそれが疎かになってしまっていた。慢心と油断。それが事故を生み、災害時の悲劇を生むのは間違いない。