Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

思考

ボトムアップとトップダウン

「学ぶ」にあたって、大きく二通りのやり方がある。 まずボトムアップ式は、文字通り基礎から積み上げる方式で、義務教育がまさにこれにあたる。何の役に立つか分からないけれどひとまず広く浅く、様々な分野の科学的理論を積み上げていく。中には得意・不得…

判断材料をまとめる②

(前回からの続き) 特に、他者に判断をさせるための判断材料を与える、すなわち説得するということは、相手に理解してもらいかつ納得してもらう必要がある。世の中には色々な相手がいるわけで、その理解度や納得しやすさなどが千差万別ではあるが、一般的な…

判断材料をまとめる①

さて、学ぶことは、人生において色々と判断するための判断材料を集めること、と述べた。試しに、その具体例を挙げてみよう。 誰しも、自分でも結構高額だと思う製品を、親のお金で買ってもらったことがあると思う。ゲームであったりスマートフォンであったり…

「学ぶ」ということについて

人類は長い時間をかけて科学・文学・芸術・宗教などの学問を発達させた。これほどまでに発達させたそのモチベーションは何だったのか。「死への恐怖」あるいは「死の恐怖の克服」がその大きな目的の一つだったのだろう。 食料を安定して得るには 外傷や疫病…

「放射能」について②

チェルノブイリ原発事故が発生した際、プルトニウムを含む大量の放射性物質が巻き上がった。それは大気の動きに伴って世界中に拡散された。最もその影響が大きかったとされているのは、ソビエト連邦の白ロシア・ソビエト社会主義共和国、現ベラルーシである…

「放射能」について①

東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故は、日本を大きく変えたと言える。反原発・脱原発と原発推進派に分かれての議論は、どちらが正しいとか以前に、日本人にとって「エネルギーとは」「原発とは」「放射能とは」「故郷を失うとは」といったこと…

それは言わば灯台のようなもの

年明け早々に気持ちが沈んで、何とか回復をと思っていたら突然の大雪。 頭のなかに非常事態宣言が発令され、ホルモンなのか脳内麻薬物質なのかがチュルルッと分泌されて寝るや寝ないやの雪との格闘の日々を経て、先週からは突然の腰痛に侵されてまた床に伏せ…

土台づくり

ビジネス本を幾つか読んだ時期もあるし、色々なセミナーに出かけようと思って調べたり実際に何度か出席したりもした。もちろん、色々なことが学べるし、自らを省みる機会にもなった。まだまだ読むべき本はたくさんあるし、聴くべき講座は数多く開催されてい…

「まあいいや」でも「仕方ない」でも無い

昨日は、大河原の合同庁舎で行われた県主催の研修会に参加してみた。「富県宮城人づくり研修会」という名の研修会で、活躍する企業人を講師に迎え民間のマインドを学び地域活性に繋げようという、どちらかというと役所の職員さん向けのものである。今回は過…

友愛や共感があるから、人間は前に向かって進める

花見やら歓送迎会やらがようやく一息つき、先週末に崩した体調と精神もようやく回復の兆しが見えてきたので、ようやく文章を書く気力が出てきた。 気落ちから始める体調不良を通じて、ああやっぱり人間にとって精神の安定というのはとても大切なものなのだな…

デジタルだろうがアナログだろうが

PC遠隔操作事件の報道に関して、気になることがあるので今日はそれを。 2/11の朝日新聞の報道に、こんな記述があった。 首輪に仕込まれたメモリーカードには、「ソースコード」と呼ばれる遠隔操作ウイルスのプログラムが記録されていた この記述が、知って…

最近この比喩が

ところで最近、様々なところで比喩や何かに例えるケースを見かけることがあり、一言物申したい。 一般に、ある現象を別の現象に例える場合、その理由は「分かりやすくするため」である。今ググったらこんな感じだ。 ひゆ 1 【比▼喩/▼譬▼喩】 物事を説明する…

一所懸命ターゲット

「いっしょうけんめい」は、今は「一所懸命」でも「一生懸命」でもどちらでも間違いではないらしい。 →http://gogen-allguide.com/i/issyoukenmei.html 僕は昔から何だかこだわりがあって、「一所懸命」と書くことが多かった。これだと実際の読み方は「いっ…

風の歌とセンテンス

会社の僕のデスクに、いつも入れてある小説がある。村上春樹著『風の歌を聴け』1982,講談社文庫。 表紙はボロボロだし、ページは赤茶けてる。大学の時に買ってから、何度も読み直しては新たな発見を繰り返している。時々、ふとある一文が頭をかすめることが…

本当のリーダー

リーダーとは。 組織が行う仕事、すなわちミッションの全てを把握し、組織として決めるべき事柄に対して正しい選択肢を採用することができるのが、リーダーなのだろうか。果たして、そんなリーダーというのは存在するのだろうか。 曹操孟徳もナポレオンもJ…

カオスへのアプローチ

中学のとき、友人が「数学が何の役にたつのか全然分からん」と言っていた。高校でも同じようなことを聞いた。大学に入ると、さすがに数学科に入った連中からは聞くことはなかったが、バイト先の学習塾で数学を受け持ったのだが、その生徒である中学生がやは…

呼吸のスピードアップ

Twitterでフォローしている数がおおよそ1,000。Facebookでは、フレンズとフィードを購読している数で140弱。なるほど、欲しい情報が自然に流れてくる。「情報の呼吸法/津田大介」に書かれていたとおり、信頼出来る情報ソースである「人」を起点として僕が興…

僕なりの批判スタイル

そう言えば、昔から「無責任」が大嫌いだった。 学校で自習の時間になると、クラスメイトは隣の席の友達とおしゃべりをしたり、時には席を立って歩いたりしていた。僕はそういう行動が大嫌いで、先生から課題が与えられていればそれをジッとやって、課題が無…

異論反論オブジェクション

震災以降、TwitterをはじめとしてSNSの利用者が増えたこともあり、SNS上でのバトルをたくさん見てきた。特に福島第一原発事故に起因する、原子力発電や放射性物質をテーマとする議論は、SNS上だけではなくそれこそ2chでも、飲み会の席でも行われることとなっ…

21世紀のホモ・サピエンス

さとなおさんの「明日のコミュニケーション」を読んでいる。なかなか読めずにいたので、この機会に読むことにしたのだ。 この本の出版直後だったか、仙台に来られた際に短い時間だったが講演会も聴いたし、常々ブログやらFacebookやらで発信するさとなおさん…

突然のブログ論 〜量と質と熟成と勢い〜

ブログをおよそ1年間、ほぼ毎日のように書いてみた。「コツ」と言えるほどのことでは無いけれど、書いていて手応えを感じる時とそうでない時が少しずつ分かってきた。反応がどうかというよりは、自分の中で納得がいく、良いと感じるエントリーを書くために…

いつか大空へ羽ばたくために、今日をいかにして過ごすかについて

昨夜嫁さんと話していて気づいたのだけれど、社会を生き抜くための能力・スキルに関する成長の仕方が、若い頃、すなわち20代あたりから比べて大分変わってきているように感じる。 今現在でも、まだまだ成長している実感がある。数年というスパンで見れば、別…

ソーシャル・アクティビティ

今日数回にわたってツイートした件を改めてまとめてみる。 これまで、とは言ってもおそらく数年前あたりまで、何か「アクションを起こす」というのは主に「組織化する」ことが前提になっていたと思う。 『やあやあ町の活性化が必要だよね。ここで大きめのイ…

関羽さんチートっす

※専門用語+機種依存文字多数につき閲覧注意 三国志が好きだ。正確に言えば、三国志演義か。 きっかけは何と「天地を喰らう」なるファミコンソフトである。今思えば不思議なRPGだったが、とにかく移動スピードが高速過ぎて驚くやら快適やら。そして不思議な…

実は敗北していたもの

昨日は、白石市の経済界を代表する酒好きのオジサマ方との懇親会があり、ヘベレケ状態だったためブログどころか記憶も曖昧という失態をば。日本酒をさんざん飲んだため仕方ないとは思うものの、全く不甲斐無い。しかし、思ったより酷い二日酔いではなく、酒…

充実したビールライフを目指して

本来なら26日にあったはずの会合が延期になってしまい、かつ会場がメンバーのご自宅から居酒屋に変更になったことで、お土産として準備していた瓶ビールの行き場が無くなってしまった。いや、行き場は程なく僕の腹の中へと決定した。 ヒューガルデンホワイト…

トリップ・オンザ・ミュージックイベント

昨日は仙台でアートイベントがあり、妻と息子が参加してきた。(細かく言えば妻も主催者側なのだけれどまあいいや) 息子は体中絵の具だらけにして帰ってきた。家に着いた頃には既に夢の中。こんな風に車で眠ってしまうことなんてしばらく無かったのに、よほ…

額縁の裏のリカバリ

気持ちが沈んだとき、どうやってリカバリするかで人の性格が良く分かるような気がする。 ある人は酔いつぶれ、ある人は汗を掻き、ある人は旅行にでも行くのだろう。自分に合うリカバリ法を見出すことはとても重要なことだ。そして、間違いない方法を見付け出…

江戸川コナンから始まるソーシャルネットワーク論

江戸川コナンは「真実は一つ!」と言ってはいるけれど、厳密に言えば真実は一つではないわけです。例えば上の写真。秋を感じさせる澄み渡ったキレイな青空に爽やかさを感じる人が多いと思うけれど、井上陽水に言わせれば「青空、ひとりきり」なわけです。(…

ココロのフリコ

気持ちのやり取りは、振り子のようなモノではないかと思っている。 中学あたりからだろうか。クールな生き方や考え方がカッコイイとされ始めた。 熱血教師やハツラツプレーは「サムい」と揶揄され、大げさにせず、無理に感動を演出することなく、自然なスタ…