Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

余震さんコンニチハ

昨日は久しぶりに手応えのある余震があった。揺れ方や揺れの大きさや発生時間帯、月中の金曜日、あの時と同じデスクにいたことなど、3/11の本震を否が応にも思い起こさせる嫌な地震だった。あの時もそんな揺れがずっと続き、そろそろ終わるかと思いきや更に強い揺れになっていったような記憶がある。


3/11よりも比較的落ち着いて行動できたのは、「どの机から何が落ち、どこが崩れたのか」「停電が起こるとしたらどこを注意すべきか」「建物のどこが弱っているのか」などを良く分かっていたからだ。危険な書棚から離れ、机から書類が落下しても足場を確保できる場所に立ち、揺れによる建物への影響を観察していた。揺れが収まると、すぐに通電を確認。各業務の担当者に状況の確認と報告を指示。家族への声がけと安全を直接確認。Twitterによる情報収集。特に福島第一原子力発電所の状況についてはTwitterから得た。


いつか、こうした記憶が薄らいでいくのだろう。そしてついに忘却してしまうのだ。数十年後に襲いかかる巨大地震のために、一体どうしたらこうした非常時の冷静な行動を残すことができるのだろう。
避難訓練?防災教育?んー。どれもこれも使い古されてやがてマンネリ化したものだ。


人類の、日本の、東北の叡智はそんなものだろうか。未来の防災対策を生み出さねば、悲劇は必ず繰り返される。