Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

数年ぶりのベッドへ





ベッドを新調してみた。といっても、これまで使っていたのはベッドというよりもマットで、くるくると巻けるタイプのスノコマットだった。木の板が強化型の布タイプのバンドで接続されている。巻いて省スペース化が図れる代わりに、使用していると布団とズレが出てくることがあった。今回買ったのは、同じスノコタイプの製品だが、床から15センチほど高いれっきとしたベッドであり、なおかつ折りたたみ式である。東北の冬、寝室を暖房なしで過ごす場合、温かい布団は結露することがあり、カビの温床となる。そのため引き続きスノコタイプにした。折りたたみ式にしたのは、ひとえに掃除のしやすさを考えたためだ。これまでのマットタイプのものに比べて、そのままの状態で掃除することが可能であるし、片付けるときもマットレスや掛け布団はそのままにできる。


しかしよくよく考えてみると、床から数センチ以上離れたベッドで寝るのは、息子が生まれて以来なかった。実に6年半ぶりのベッドである。息子が生まれてから、僕はベッドの下で万が一落ちてしまう子どもたちのクッションとしての役割を勝手に感じながら眠った。いよいよその役割に卒業する時期が来た。あのベッドに心置きなく寝れるかと思うと、今から何故からドキドキしている。