Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

笑顔より寝顔プリーズ


断言しよう。
ウチの子どもたちは寝ない。
「どこの子どもだってそうだ」「それをみんな乗り越えてきたのだ」とかそういうのナシ。僕にとっては子どもといえばこの子らしか分からないし、どの家庭のどの時代の子どもがどうかなんてそんなの知るか。とにかく寝ないのだ。困ったほどに。
じゃあ親に甘えるのかというとそうでもない。どちらかというと息子も娘も、自分のやりたいことをとにかくやり尽くさないと寝る気にならない。息子の場合、話しが通じる分まだ良い。明日幼稚園があるとか、寝ないと咳が治らないとか、そういう理屈が一応耳までは届くし、6歳にもなれば自己責任と言える部分もあるだろう。ところが1.5歳の娘はダメだ。大好きな食べ物とか、好きなキャラクターなんかは親と会話できるぐらいに話しが分かるくせに、いざ寝るとなると、とんと言うことを聞かない。終いには脱ぎ始めるし。キャー!


「『愛する』ということは、単に一緒にいる時間が長ければ良いということでは無いと思う」
息子が生まれたあと、妻から聞いた言葉だ。全くその通りだと思う。未だに「せめて幼稚園に入る年齢まではママと過ごすべき」とかいう神話を聞くことがある。僕はつくづく思うのだけれど、きちんと人を愛することができる人は、例え夕方から翌朝までしか一緒にいる時間が無くても、十分愛情を尽くせるはずだ。逆もしかり。きちんと人を愛することができない人は、例え一日中、それこそ365日ずっと一緒にいても、愛を伝えることができない。


愛することの本質なんてそんな大げさなことを語るつもりは無いけれど、僕にとっては少なくとも相手の幸せを一心不乱に追い求めることしかできないし、今のところそれで良いんじゃないかと思っている。子どもたちが、妻が、家族が、いつも笑顔でいられるように。少ない時間でも、精一杯愛を尽くせるように。
23歳頃に誓った自分の行動理念は、未だこうして僕の中に揺るぎない信念として生き続けている。


が。


そんなことはさておき、とにかく子どもたちよ!!寝てくれよお願いだからもお!!