Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

目の前にあって気づかなかったもの



このエントリー「ソーシャル・アクティビティ - Hang In There」にて、僕は次のようなことを書いた。

テーマを持ったコミュニティではなく、共感で結ばれたネットワーク。
パブリックな大人のビジネスではなく、プライベートな仲間とのアクティビティ。

それが、ソーシャルネットワークが普及する時代の新しいアクションのスタイルになるのではないかと思う。


カタチなんてどうだっていい。熱い心を持つのなら、それに従って動けばいい。共感してくれる仲間と進めればいい。もしその活動の規模が大きくなり、組織化が必要になったときに、初めてカタチを築けばいい。

昨日参加した「蔵富人(くらふと)」の例会というかむしろ飲み会。思えばこの団体は、はっきり言ってよく分からない変な団体だった。メンバーが誰なのか、どうもはっきりしない。リーダーらしき人も特に決まっていない。和紙づくりなどの活動をやっているかと思えば、それ以上押せ押せで活動を広げることもない。そして毎週水曜の夜、白石市中心部にある壽丸屋敷の二階にわらわらと集まり、酒を酌み交わす。どこかの団体に組みいることもない。しかし、来る人は拒まず、僕なんかをどうぞおいでおいでと誘ってくれる。誘い文句は、「仲間になりませんか」とか「入会してね」ではなくて、「飲もうぜ」。それがもう10数年続いている。


何だ何だ。あったじゃないか。ソーシャルネットワークが普及する以前から、共感で結ばれたネットワークがここにあった。カタチに拘らず、自分たちが楽しめることをじっくり進める。笑いあいながら、そこに同調できる人間が自然と集まってくる。これだ。これなんだ。


昨日の例会は、例外的に火曜に行なわれた。初めて参加した僕も、全く緊張しなかった。こんなにリラックスできた飲み会は久しぶりだ。昔なじみの友達と飲んだような、そんな気分だった。さあ、今日も頑張るぞ。そして時々、また蔵富人さんの例会に顔を出そう。昨日は手ぶらで参加してしまったから、次は何かお土産を持って行こうかな。