Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

百薬オールフリー

昨日の夕方、ふと痛みが消えたような感覚があった。とても不思議な感覚で、それまで脚や腰をある角度にすると確実に電撃が走っていた姿勢でも痛みが感じられない。よくよく探ってみると、若干ではあるが神経にピリリ感が残っているのだが、もしかするとそれまで痛かった記憶が感じさせる残像のようなもののようにも思えた。


そこで、とにかく子どもたちを迎え入れるためにあくせく動いたりしていて、深夜まで何とか持ちこたえることができた。うん。これならいける。こうやって回復することがあるのなら、希望は見える。そんな気がした。


そんな希望を胸に就寝したのだが、どうも咳が止まらず、咳を出すたびに腰や大腿がズキンと痛む。なかなか止まらない咳のせいか、気管が腫れたようで呼吸が苦しくなってくる。寝よう寝ようと思っても眠れない。ところが、体も思うように動かせない。咳に耐え、どうしよもなく恐る恐る咳を出して痛みに耐え、呼吸が苦しくて何度も寝返りをし、そのたびにまた腰と脚が痛んだ。
深夜2時頃だったか、どうしようもなくなって起き上がってみた。痛みは復活していて、脚を引きずりながら何とかキッチンまで向かう。何か飲めば呼吸が楽になるような気がした。呼吸さえ楽になれば眠れる。眠ってしまえば、咳に苦しめられることもない。
ノンアルコールビールを飲んでみた。アルコールは良くないだろうが、これなら文句あるまい。一缶飲み干すと、若干だが気分が良くなったような気がした。
ベッドに戻った後のことは覚えていない。すぐ眠ることができたのだろう。


朝、起き上がってみると、やはり激痛が走る。またこの激痛が和らぐ瞬間が来るのだろうから、元気を出さなければ。
自分にそう言い聞かせるのだが、それでもなかなかこの激痛には慣れないものだ。