Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

腰痛マッチョ

僕がおそらく母親から叩きこまれたしつけの中で、それだけは本当に助かったと思っていることの一つは、『女性には重い荷物を持たすな』である。
"おそらく"というのは、自分ではしつけられた記憶は全く無いものの、僕の幼少の頃の生活習慣などを考慮した上で、これほどまで強く意識付けされたならばそれはきっと母親からのしつけ意外に無いだろう、という推測によるものだからだ。


僕は自分でも驚くほどフェミニストというか、女性に対する旧時代的な男性的イメージはあまり持っておらず、基本的に機会は平等だし、身体的な構造上それぞれ得意不得意な分野はあるものの、総じてお互いやるべきことをやるという点では義務も平等だと思っている。だから家事だって育児だって僕は出産と授乳以外のほとんどのことをできるし、やってきた(料理だけ苦手だ…)。逆に、妻にもきちんと社会的な責任を持って果たすべき役割、すなわち仕事をやって自分なりにこうあるべき姿を目指して欲しい。


そんな僕がマッチョで男性的なイメージで固く意識化に植えつけてしまっているほとんど唯一のものが、『女性には重いものを持たすな』なのだ。
だから、例えば妻が隣で重い荷物を持っていたりすると我慢できない。分捕ってでも僕が持つ。子どもだって同じで、ずっと妻が抱いていたりすると何だかソワソワしてしまい、僕が抱きます、いえ抱かせてください抱きたいんです、と言ってしまう。何だか怖いのだ。華奢な女性に持たせて疲れてしまわれると困る。


ところが。


この椎間板ヘルニアに冒された僕には、そんな自分の強迫観念を満たすことも許されないので悲しい。先週に引き続き本日の仙台の専門病院での診察、駐車場から院へ向かうまでの間、悔しくも僕の荷物は妻の手にあったわけである。
悔しい。腰が痛いよりもずっとこの『女性に重いものを持たす』という状況が辛い。妻に荷物を持たせてしまう瞬間ほど、早く治りたいと思う瞬間は無いほどだ。


そんなわけで、少なくとも妻に付き添ってもらうときについては、荷物は少なく軽くしようと心に誓うのであった。


--


ちなみに、本日のMRIの結果「はい、椎間板ヘルニアですね」ということで、それほど酷いわけでもないし、大分痛みが改善してきたこともあり、引き続き薬を飲んで安静にするということで沈静化を目指すことと相成りました。ご心配いただいた方、ご声援いただいた方、本当にありがとうございます。痛みの状況をみて、来週あたりから少しずつ職場に復帰していきます。