Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

僕と息子のグラウンド




今日は、4月から息子が入ろうかと考えている白石サッカースポーツ少年団へ見学へ行ってきた。見学だけするつもりで、一応上履きだけ持って行ったのだが、なんのなんの、がっつりと一緒に練習に参加。みんなジャージやらトレーニングシャツやらトレシューやらで装備しているのに、ウチの子だけ普段着+上履きw。でも懸命に食らいついていって、何とか楽しみながら参加できたようだ。よかったよかった。
しかし、幼稚園のサッカーと比べて段違いにレベルが高い。ここでいうレベルというのは、技術的な成熟度という意味合いもあるけれど、それよりも必要とする運動量だとかきちんと上達することを目指しているという意味の方が強い。まだまだ低学年はそうでもないけれど、要するに遊びじゃ無い。本気なのである。


で、もちろんのことなのかも知れないけれど、僕が小学校の頃よりも断然今の子どもたちは上手だ。息子と一緒にプレイしてくれた1〜2年生の子は、ひょっとすると僕の中学生の頃よりうまいかも知れない。それほど技術的なレベルも上がっている。
これには様々な要因がある。僕らの時代と比べて、サッカーがずっと市民権を得て人気が出て、多くの子どもたちとその親が興味を持てる環境になったこと。そして、どんな町にも必ずスポーツ少年団があって、子どもたちが本気になれる場所があること。


Jリーグ創設時のチェアマン、川淵さんが言っていたことがある。それは、Jリーグ百年構想としてここにまとめられている。

あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。
サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。
「観る」「する」「参加する」。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。

それは、紛れも無くここにある。子どもたちは、本人の意思でここを選び、親の援助を受けてここに集まり、本気になってサッカーをする。コーチは、20年以上前にここを巣立ったOBがボランティアで行う。費用は親の負担にならない金額で、子どもたちの安全も確保する。これを支えているコーチ含め様々な人たちの手により、日本サッカーのレベルアップが支えられているのだ。
20年以上サッカーに触れて、その着実な歩みに感動してしまう。これは素敵な、世界に誇れる事業だったのではないだろうか。


そんな白石サッカースポーツ少年団、コーチは僕と一緒にグラウンドを駆けまわった同級生、サブで指導にあたってくれているのは中学時代の僕の先輩である。チームメイトにはそんな先輩の子どももおり、また同様にチームメイトだった同級生の子どもたちが何人もいる。こうして、地元でサッカーをしながら友達と楽しく学生時代を過ごし、オトナになってその子どもたちを連れてまた集まってくる。それが地域に根ざしたスポーツのあり方の一つなんだろう。


ということで、息子と同世代のお子様を持つ皆さん。一緒にサッカーしようぜ!