Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

雑巾で擦り込んだメッセージ

昨日・今日と、PTA活動で幼稚園の清掃をやってきた。この一年、度重なる余震の中子どもたちを守ってくれた園舎に感謝の想いを込め、高いところの窓や踊り場など、普段先生方の手が届かない場所の拭き掃除を行ったのだった。思ったよりたくさんの保護者が参加してくれて、手をつけていない場所を探すのが難しいほどだった。
ご参加いただいた皆さんお疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。


雑巾で窓を拭いていたら、ようやく僕の心にも不思議な感情が広がってきた。息子がずっと過ごしてきた幼稚園。平日の午後も、土曜日も、毎日毎日息子を見守ってくれた幼稚園。本当にありがとう。お疲れ様でした。おかげ様で息子はとても大きく、強く、そして生意気に育ちました。


息子はほとんど不平も言わず、幼稚園に通ってくれた。時々、早く迎えに来て欲しい、土曜日は家族で遊びたい、そう僕に言うこともあった。そんな時、「お父さんは新聞屋さんで、お休みは無いんだよ。一緒にいても遊んであげられないから、幼稚園で友達と楽しく過ごしていて欲しいんだ」そう話すと、息子は程無く納得してくれた。我慢もしていたんだろう。でもそれ以上に、幼稚園が楽しい場所であり続けたことも間違いは無いと思う。


ありがとう。来年にはまた、娘がお世話になります。その時にまた、掃除しに来るからね。
雑巾でゴシゴシと拭きながら、僕はずっと会話していた。