Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

呼吸する3.11

2011年4月30日のエントリー 「深甚」より。

風雪と凍える寒さに耐え、山肌に立つ一本の樹のような
照りつける太陽と絶え間ない波しぶきに耐え、表情一つ変えない岩石のような
何もない誰もいない真空の中で、自らを燃やし続ける恒星のような
数え切れないほどのタイヤが頭を削り、それでも大地を離さないアスファルトのような


いつもにこやかに笑い
泣く人あればそっと寄り添い
怒る人あればじっと聞いてあげ
笑う人あれば一緒に楽しみ


夢を持ち
あきらめず
逆境の中に活路を見出そうと努め
誰かを幸せにすることを誇りに思う


そんな強さを僕は持ちたい


支えるだけが優しさじゃない。応援することだけが義務じゃない。
遠くから心で寄りそうことも、それぞれがそれぞれの場所で息をすることも、あなたが少しでも強くなることも、きっと幸せへの道のひとつなのだと思う。