Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

思いも寄らないディザスター

先日の爆弾低気圧の被害レポ。



お墓参りに行ったところ、墓地内にあった大きめの木が根っこから横倒しに。写真では分かりづらいけれど、2箇所ほど墓石が倒れるなどの被害があった模様。根っこによってコンクリートの道が持ち上げられてしまっている。



白石市福岡深谷の三住地区から蔵王町遠刈田温泉の七日原あたりにかけても被害が大きい。屋根が飛ばされたり、ビニールハウスが無くなってしまったり、中には建物そのものが横転したところも。傾いたカーブミラーや看板もいたるところで見られる。観光案内所によれば、遠刈田温泉の幾つかの施設でも被害があったそうで、営業をしばらく停止するところも。


白石市蔵王町は比較的地盤が安定していて、去年の震災では、しばらく停電したりガソリンが枯渇したりといった状況はあったものの、建物などへのダメージはほとんどなかった。沿岸部でも、地震そのものによる被害よりも津波による被害の方が大きかったと聞く。もしこの辺りで津波に匹敵するような被害があるとしたら、火山の噴火による土石流とか大規模な雪崩とかかなあ、などとぼんやり考えていた。


ところが違った。風という自然現象は考えつかなかった。思い返してみれば、このあたりは「蔵王おろし」という名前が風に与えられるほど、比較的風の強い地域なのだった。風は単にモノを吹き飛ばしたり倒したりするだけではない。場合によっては火を拡散させる可能性もある。間違いなく、備えるべき自然災害なのであった。


こうして災害は思いも寄らないところからやってくる。まだまだ僕らが考えついていない自然現象がきっとあるはずだ。被害を受けてからでは遅い。