Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

当事者エリア

あまり人を年代や世代でくくるのは良くないとは思うんだけれど、現在のシニア世代、つまり団塊の世代あたりの人の多くから感じられるのは、当事者意識がカバーするエリアの違い。
この世代の人たちからよく聞くのは、政府が悪いとか、議員は何やってんだとか、役所はダメだよね、とかそんな話。ネットを見ていても、実際耳に入ってくるのも、どうもこういう発言が目立つように思える。要するに、政府・議員・役所というのは我々とは違う世界の人間であり、その人達が非力なために我々が被害を被っているということだそうだ。


で、僕からするとこれはオカシイ。
まずさ、政府なり議員なり役所というところでトップの位置にあり様々な判断を下しているのは紛れもなくシニア・団塊・そのちょっと下ぐらいの世代であって、そんな同世代の人に対して何か共感とか協働意識とか無いのかとてもとても不思議。
それと、議員を選んだのは自分たちであって、その議員から選抜されたのが政府であって、その議員による立法を執行しているのが行政なわけで、あんたがたが選んだんでしょと思う。しかも投票率が高いのはまさにシニア・団塊世代じゃないのー?
しかも、今問題になってる様々な問題の元凶というのは少なくともここ20年だけ見てもたくさんあって、年金とか国債とか原発とか環境問題とか、それって今シニアな人たちがバリバリ働いて子ども産んで家買って車買い換えてた充実してた時期じゃない。そのツケが今まわってきているわけで、それをどう考えてるのかホント不思議。今の働き世代、20代から30代の僕らは質素なもんさ。きらびやかな生活ではなくて、質素だけどその中に楽しみを見出してる。スマートフォンとかSNSとかネットゲームとか、昔の遊びに比べたらずっとコストパフォーマンスが良い。


なので、もうすぐ定年を迎える、あるいは迎えたばかりの皆さんには、どうか当事者意識を持って欲しいと思うんです。批判はいいよ、でも批判だけなら文句と同じだ。対案を出して、しっかり任せられる人を選ぶ。良い社会にするために自分に何ができるか常に問う。それって国民の義務じゃないんですか。


少なくとも僕は当事者意識を広く持って生きていたいなあ。