Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

息子と僕のバトルフィールド

人それぞれ、得意・不得意があるもので。
例えば何かと戦う場合、自分にとって戦いやすいフィールドなりペースというのがある。戦う相手が人であれ、自然であれ、自分自身であれ。できれば自分にとって有利なフィールドに相手を招きたいし、やりやすいペースに相手を乗せてしまいたい。なかなかうまくいかないのが世の常だけれど、うまくハマる時もあるだろうし、大事な戦術だ。
先日のサッカー日本代表は、アウェーということでオーストラリアのフィールドで戦わざるを得なかった。序盤はオーストラリアのペースにも乗せられてしまった。でも、徐々に日本のペースな時間帯をつくりだすことができた。そこが、以前と比べて日本代表が、あるいは選手それぞれがレベルアップしたという点なんだろう。


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どうやら息子が悩んでいるらしい。
とても小学生らしい悩みなのだが、クラス内の特定の子に意地悪をされることがあるらしいのだ。どうやら意地悪をする子は複数存在し、それぞれによって意地悪の中身が違う模様。息子ははじめ反発したようで、喧嘩になってしまい、結果両成敗となった。息子としては、最初に手を出したのは向こうであり、自分まで叱られるのはどうも納得出来ないらしい。
息子はクラス内ではどちらかと言うとお笑い部門を担当しているようで、それなりに目立つこともあるだろうから、意地悪したくなる子もいるんだろうな、と思う。また、その子は息子に対してコミュニケーションを取りたかったり、少しだけ興味を持っていたりするだけかも知れず、息子の受け取り方が悪かったケースもあるだろうとも思う。まあ、カワイイ悩みであるw



昨晩、息子と二人で風呂に入りながら対策を練った。意地悪のパターンをあげて、それぞれどうやったら喧嘩にならず止めてもらえるかをウームと悩む。
「そうだ!」と僕が提案したのは、無理やりお笑いのフィールドに持ち込む方法だった。どうせなら周りのみんなも笑わせながら、もしかすると意地悪した子も一緒に笑いながら対処する。それなら、きっとみんな幸せになるに違いない。
それまで伏目がちだった息子の目が輝きだした。自分が得意なところで、楽しく対処できる。それは、それまでは嫌だったことが、むしろ楽しみなことに変化する瞬間だった。成功するにせよ、しないにせよ。


明日その作戦ををやってみようぜ!と息子とハイタッチする。
うむ。そうか。じゃあ僕もやってみようぜ。心のなかで、僕の弱い心とハイタッチしてみた。