Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

ア・リトルステップ

息子が「サッカーの練習するなら、サッカーのことを知ってる人に教えてもらいたい。お父さんとか」とか言い放ったおかげで、お父さんは俄然やる気を出してしまい、結果朝6時過ぎからの朝練をすることになった。自分で自分の首を絞めてないかい、お父さん。
俺のことだー


昨日まで2日間続けてみた。6時に目覚ましをかけた息子は、きっちりと一人で起きてくる。これまで、6時半の目覚ましに一切気づかず7時過ぎまで寝ていたことが嘘のようだ。息子が着替えたら、まずは準備運動。家の裏手にある高台まで僅か200m程度のランニング。結構急な坂道なので、登り切るとそこそこ体が温まってくる。ここ2日は抜けるような青空で、高台から見える景色はとても素晴らしかった。そこで屈伸やアキレス腱伸ばしなどの体操をして、ゆっくりと家まで降りていく。息子は楽しそうだ。ニコニコしながら走る。


それから家のガレージでリフティング練習だ。道路側に簡単な門と車があるから、道路にボールが出ることは無い。7時まで、そこで息子は適当にボールと遊ぶのである。1日にどれだけやれるかにあまり意味は無い。少しずつ、ほぼ毎日続けることが大切なのだ。ボールと触れ合う時間が少しでもあれば、それは必ず上達に繋がる。


別にサッカー選手になって欲しいわけじゃない。上手になって、サッカー少年団で活躍して欲しいわけじゃない。
息子には、少しずつの積み重ねが、何かしらの成果に繋がることを知ってもらいたい。そしてそれこそが、大きな何かを成し遂げるためには絶対に欠かせないものであることを学んで欲しい。そしていつか、自分の夢に向かって小さな一歩を踏み出すときがくる。苦しいこともあるだろさ。悲しいこともあるだろさ。だけどそこで挫けずに、必ず成果に繋がることを信じて乗り越えることができる、そんな強い心を育てたい。


さあ5時だ。そろそろ帰って準備をしよう。6時に起きてくる息子と一緒にボールを蹴ろう。昨日よりも少しだけ長く。