Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

ある秋の日のファミリー・デイ

家族って、単に血が繋がってるということでは無くて、もっと違う大切な場所なのだと思う。


昨日は勤労感謝の日。息子と娘は普段勤労している僕に何ら感謝の意を向けるわけではないのだが、今日は僕も一緒になって休日らしく過ごそうと決めていた。
朝食のあとは、部屋の掃除。散らかっているオモチャを片付けて掃除機をかけると、いつものように娘が手伝いたいと言ってくる。仕方がないので掃除機のホースを短めにして任せておく。数分もすれば飽きるのだが、これはこれで娘の興味を満たす上でとても大切な儀式だ。息子は変わらずずっとカードゲーム中。尻を叩いて、コタツを別の部屋まで移動するのを手伝わせる。「結構重いね」と言ったあとは直ぐにカードゲームに戻る。全面掃除機を掛け終わり、再び息子の尻を叩いてコタツの位置を元に戻すと、部屋はこざっぱりとして爽やかになった。


ちょうど昼になっていたので、昼食がてら買い物に行こうと子どもたちを誘う。せっかくなので大河原まで行こうと提案すると、公園で遊ぶことと引き換えに合意を得た。助手席のヘッドレストあたりに取り付けていた器具にアームを接続させ、iPad用の台をつくり、PocketWifiから流れるYoutubeで子どもたちは車内を過ごす。またたく間に大河原のスーパーに着き、iPadを停めて車を降りる。


ゲーム機へ走る息子と、自分でもカートを押すと言って聞かない娘。食品売り場を一回りして、ふりかけやら柿やらバナナやらを買い、次はドラッグストアを回って箱ティッシュや僕の洗顔料などを購入する。ゲームが終わった息子とスーパーを出ると、玉こんにゃくの良い香りが。2本購入したらサービスでペコちゃんキャンディーをいただいた。娘はコンニャクよりも飴の方が嬉しそう。


コンニャクを食べながらミスドへ向かう。息子は2つ、娘は1つ好きなドーナツを選び、嬉しそうに食べる。ついでにお土産として数個購入。100円セールは嬉しい限りだ。
食後は公園に行きたいと言う。スーパーまで戻り、裏手にある「パンダ公園」へ行った。中学生の集団は楽しそうに鬼ごっこに興じていたし、その他にも2家族分の子どもたちがワイワイ遊んでいた。息子はのびのびとアスレチックに挑戦し、娘は恐る恐る階段を登ったり、ロープにしがみついて僕にアンパンマンキックをくらわせてゲラゲラ笑った。



楽しい時もたくさんある。ただ、楽しい事ばかりじゃない。時には、自分の本意ではなくても一緒にいなくてはいけない。それでも、一緒に過ごした時間が大切な思い出になり、貴重な今を紡いでいくのだ。
それが家族。
そんな、勤労感謝の日