Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

ワン・ツー・スリー・フォー・オイスター

西暦2012年11月25日、日曜日、時は午前1時40分。僕はダイニングで一人堪えていた。何を?そう、吐き気である。


僕は前の晩、生牡蠣を食べたのだった。


我が家は妻も息子も生牡蠣は大好きである。下の娘は初めて食べたのだが、美味しい美味しいと食べていた。ちなみに宮城県特に松島は牡蠣の産地として有名で、冬となると新鮮な牡蠣を食べる機会は多い。居酒屋などの飲食店だけではなく、知人から送られたり、近所のお店で購入したり、食卓に乗る機会も多いのだ。何しろ旬だし、新鮮だし、美味しいし、栄養あるしの四拍子だ。UKロックも真っ青の四拍子である。ドン・ドン・タン・ドン・牡蠣ー!


で、美味しそうに頬張る家族を見て、こんなに美味しいものを食べないなんて人生損してるという言葉が頭の中をリフレインし、僕は唐突に食べることを決意した。塩ポン酢につけて一気に食す。美味い。確かに美味である。独特の生臭さがまた良いのだ。




甘かった。





同日1時50分、僕はトイレにいた。便器に向かって胃の中のものを吐き出す。終わりのない吐き気に対し、胃袋は吐き出すことを拒絶する。ううぅ。辛い。そして何しろ寒い。手が震える。ただでさえ氷点下に近い冬の深夜、胃の中のものを出すことで体温は急激に低下したと思われる。うえぇぇ。ダメだ。吐き気は続いているものの、その寒さにやられて退却を強いられる。うがいをして水道水をガブ飲みし、またダイニングで吐き気に耐えながら体を温める。そして吐き気が限界に達するとまたトイレへ。


深夜、これを四回繰り返した。顔が真っ青の四拍子である。オエ・オエ・オエ・オエ・牡蠣ー!


日曜は死んだように寝て過ごした。今日も、臭いを思い出すたびにウプッとなってる。
ということで、しばらくは(おそらくここ数年は)僕は牡蠣厳禁である。(´・ω・`)