Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

明け方のスノウビュウ

新聞販売店にとって雪は大いなる敵で、車は滑るし道は分からなくなるしお休みするスタッフの方も増えるしでとにかくもう憎き相手なのだ。ところが、この地方のこういう地域を担当する新聞屋に働く人間として、これは受け入れなければいけない。歴代の先輩方も、とにかくこの雪に対して備えて、耐えて、臨機応変に対応して、何とか毎年の冬を乗り切ってきたのだ。次は僕らの番で、知恵と体力を振り絞って雪と戦わなければならない。それが宿命なのだ。何だかかっこいいな。


しかし、雪が降った明け方の道を走ると、本当に綺麗。空が黒からぼんやりと青みがかってきて、山の稜線が徐々にハッキリしてくる。そんな空を背景に、道々に積もった雪や枝に引っかかった雪、屋根やボンネットに積もった雪が白く浮かび上がってきて、何とも言えない美しい光景になるのだった。


iPhoneのカメラでは上手には撮影できなかった。人間の目って素晴らしい。


確かに厳しい土地であり天候だけれど、だからこそ、こんなに美しいんだって、少しだけ誇らしくも思うのでした。