Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

親と子のクリスマスイブ



昨夜はクリスマスイブ。子どもたちはやけに高いテンションで、息子が小さい頃に思いつきで買ってしまったサンタの服やトナカイの服、そして先日100均で嫁さんが購入したという赤い帽子と蝶ネクタイを身に着けては、はしゃぎ回っていた。僕と嫁さんはずっとカメラマン。一瞬を逃さないように、携帯電話を手放せない夜になってしまった。子どもたちはとても楽しかった様子で、すこぶる嬉しい。良かった良かった。


ところで、我が家にもサンタさんが来たようなのだが、さてそのプレゼントへの反応はいかに。息子は何だか期待しているプレゼントがあるらしく、親には教えてくれない上に2〜3日前に言い出したため、どうにもサンタさんは対応しきれなかったと思われるのだった。大丈夫かなあ、満足してくれるかなあ、と不安なサンタは、何だか眠れず、つい朝の仕事に出てきてしまった。


どうも息子は、学童クラブやらスポ小などで上級生からサンタの秘密をそれとなく聞いているらしく、昨晩も嫁さんに確認していた。我が家はあくまでサンタはいることで通すつもりであり、いつの日か息子が事実を知ることになっても恥ずかしくない態度でいようと誓っている。
きっとうすうす気づくのだろう。僕もそうだった。そして、分かったときに改めて嬉しい気持ちが心の中に広がったことを覚えている。親が子どもである僕の夢を壊さないように気を配ってきたことを理解し、その愛情を嬉しく感じるのだった。


僕もそんな親でありたい。
例え目覚めた息子がプレゼントを見て落胆しても、僕は毅然とした態度でいよう。それは例え息子が本当に欲しいものでは無かったとしても、サンタが息子の今を考えて、一所懸命考えて選んだプレゼントなのだから。