Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

リアル

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


元旦の仕事を何とかこなし、2日からは毎年恒例となりつつある東京巡礼の旅。2泊3日で、妻の実家や親戚への挨拶と同年会への参加、そして池袋サンシャインの水族館と回ってきた。



2日の夜は僕の希望で多摩のホテルに宿泊することに。2日の午後4時前に到着し、タクシーを待つ。もう既に∪ターンラッシュが始まりつつあったらしく、東京への入り口あたりで若干の渋滞にあったけれど、ほぼ予定通りに到着であった。いやはや、東京の運転も3回目となると少しずつ慣れるね。



3日の夜は飛田給の近くのホテル。夜買い出しに駅前のコンビニまで来たのだが、オニギリなどがスッカラカン。みんな正月料理に飽きてコンビニに走ったのかしら。オリジン弁当でオニギリを買って飲み物などを購入し、駅前で写真をパチリ。いつかベガルタ対FC東京でも観戦に来たいですなあ。



最終日は、子どもたちにささやかな楽しみを、と池袋のサンシャイン水族館へ。外は風が強くて寒かったけれど、中はたくさんの人で暑いくらい。娘は何故かオオサンショウウオのぬいぐるみを欲しがり、説得の甲斐もなく購入することに。結構高かったけれど、そのおかげで駐車場代が無料になったからよしとしよう。


ところで、今回の旅ではほとんどTwitterFacebookに投稿しなかった。Foursquareでチェックインした程度だったと思う。というのも、以前妻の知人から「留守だと分かってしまうようなことを公開しない方がいいのでは」という助言をいただいたことがあり、不意に今回その言葉を思い出して何となく安全上家を空けていることを公開するのは避けようと思ったためだ。


そうやってTwitterFacebookへの投稿を頭から除外してみたら、思わぬ発見があった。
まず、これまで僕が撮ってきた子どもたちの写真の中には、必ず背後や横からのアングルが数枚あった。これはTwitterに投稿するためのもので、あまり子どもたちの正面からの写真をネット上に公開することは避けた方が良いという僕の考えに依るものである。今回の旅では、気兼ね無く正面から撮った。もちろん横からや背後からのアングルの写真もあるけれど、これは必然的にそうなったもので、意図的に正面を避けたわけではなかった。撮った写真は少なかったけれど、とても印象深い写真を撮ることができた。もちろんそれはTwitterFacebookに投稿するわけではないから、あくまで個人的に楽しむためのものである。もともと写真とはそういったものだ。
次に、妻の親戚や友人、そして家族それぞれと、より密接に触れ合えたような気がする。同じように、周りの景色や他人の表情などもより良く観察できたような気がする。携帯を取り出して眺める時間を、会話や観察に充てることができたからだと思う。特に子どもたちの表情を良く見ることができて、とても楽しかった。上の子は7歳で、東京で会う面々にも慣れている。でも明らかに去年からは大きく成長していて、生意気な表情や自慢気な表情、不満そうな表情なども見せてくれる。下の子は2歳で、去年までよりもずっと自覚的に行動している。きっと目や耳から入ってくる情報も何十倍になっているのだろう。それだけ刺激があって疲れるだろうし、それでも非日常性にテンションも上がっていた。その心と体の動きをつぶさに見ることができた。


そういえばちょうど年末に、僕が尊敬する同年生の一人、藤井靖史さんがFacebookでこんなことを書いていた。
「携帯をスマートフォンからフィーチャーフォン(いわゆる普通の携帯)に機種変更して、スマートフォンに投資していた時間を別なことに活用する」
なるほどと思った。スマートフォンは確かに便利だし、TwitterFacebookでの情報交換はこれからの人生においてとても有意義だとは思うけれど、一度見直しをしてメンテナンスしなければいけない。その時間はもっと有意義に使えないのか。スマートフォンを見ている時間に、iPadやパソコンでつらつらとネット上を徘徊している時間に、何かをロスしているのではないか。それを一度見直すべきだ。


ブログも、TwitterFacebookも続けようとは思う。けれど、その時間は少し見直そう。そして、よりリアルに投資しようと思う。人と話すこと。まちを歩くこと。山を走ること。地図をめくること。本を読むこと。草を刈ること。車を洗うこと。子どもたちと触れ合うこと。そういうことにもっと時間を投資しよう。
といいつつブログ書いてるけれど、ゼロか100かじゃなくて、これまでより意識的に行動するということで。