Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

魔法少女まどか☆マギカ

そもそものきっかけは、あれだ。大学の時だ。
よりによって男子だけの学科1クラスに、どうやらドロップアウト気味だった友人と僕。そんな友人に勧められたのがラーメンズだった。部屋に遊びに行って見せてもらったビデオからハマってしまい、レンタルビデオ店ラーメンズの舞台のビデオを借りまくった。


ほとんどの作品を借りて見終えた後、ラーメンズが他の芸人とコラボしている作品を手にとった。それが「君の席」だった。これはラーメンズバナナマン、そしておぎやはぎの3組によるユニットで、お笑いとしての完成度もさることながら、何というか舞台がある一つの世界をつくっていて、僕もその世界に留まりたくなるような、そんな印象も受けた。


で、それをきっかけにラーメンズだけではなくバナナマン、そしておぎやはぎも好きになり、ちょくちょくテレビなどを観るようになった。


いつしかテレビを観ることも少なくなり、就職して結婚し子どもが生まれ、地元へ戻って家業に従事し、第二子が生まれて東日本大震災が起きた。テレビを観ることは少なくなったけれど、Youtubeという便利なエンターテイメントが普及し、眠れない夜やお酒を飲んだ夜などに、たまにラーメンズバナナマンおぎやはぎ、そして君の席などの動画を観るようになった。


そして、ちょうど1年ほど前の正月。痩せよう!と決意した僕は夜のウォーキングを開始。そのお供にと、Podcastで「おぎやはぎのメガネびいき」というラジオ番組を聴くようになった。ところがウォーキングを始めてものの数日で椎間板ヘルニアを発症。しばらくはベッドで過ごすこととなり、2月になって幾分回復したものの、腰に違和感を感じたら直ぐに横になる日々だった。退屈しのぎに、Podcastは継続して聴き続けることになった。


そんな中、おぎやはぎの番組内で、パーソナリティの矢作が、最もリスナーが少ない層とされる若手男子に今受けているものとして「魔法少女まどか☆マギカ」を観るという企画があった。矢作は2週に渡ってこの「魔法少女まどか☆マギカ」をビデオで視聴し、その感想をリスナーに伝えようとする。しかし、もどかしい程にそれが伝わらないのだ。どうも、伝えようとすると、この作品の核となる秘密に触れざるを得ず、それはこれから観ようとする人にとっては推理小説の犯人を教えられるが如く、楽しみを奪ってしまうことなのだった。


当時2チャンネルの掲示板でもこのラジオの件は話題となっていて、どちらかと言うと矢作に好意的な意見が多かった。ということで、ああー、あの矢作がハマるぐらいだからな、いつかボクも観てみたいな、とは思っていた。しかし、全6巻もの作品をレンタルして観るという時間的金銭的心理的余裕も無く、ついつい1年ほど経過してしまっていたのだった。


つい最近、docomoガラケースマホに機種変更したら、dアニメなるアニメ番組の動画サイトがお試しで1ヶ月だけ利用できることになり、探してみると「魔法少女まどか☆マギカ」が全編そこに掲載されていた。これ幸いとダウンロードしてみたが、1ヶ月の縛りがあるので早目に観なきゃいけない。むむむ。ということで夜な夜な、あるいは昼休みを利用して少しずつ観続けていたのだった。


昨晩、遂に完結。そして先ほど、1年前のラジオ番組「おぎやはぎのメガネびいき」をYoutubeで探して聴き直し、ウムウムと思った次第である。


で、要するに何が言いたいかというと、この思いを共有してくれる人が欲しい。恥ずかしながら、全くもって矢作と同じ心境だ。これを抱え込むというのは逆に辛い。しかし放送からは2年。おぎやはぎのラジオからも1年が経過し、今年新作映画が公開されるとは言え、その前に僕自身が誰かとこの作品の話をして心を落ち着けたくてたまらない。


誰かー。観た人いませんかー。