Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

のたうち回る

いや本当に「のたうち回る」ってこういうことかと思った。
事の始まりは8/3(土)の夜。つい前日までオーバーワークだ何だと言っていて体を休め続けていたにも関わらず、全身がダルくて試しに熱を測ってみたら37.7℃。うわー熱出ちゃったなー、明日息子の試合の引率だし早く熱下げなきゃなー。とか、そんな軽い気持ちだった。その時点では。


一応風邪薬を飲んで寝てみたものの、なかなか寝つかれず、朝もダルさは抜けずに熱も高いまま。とても残念だったけれど息子の引率を妻に託し、そのままベッドで寝ることにした。ところが何とも気持ちが悪い。まず食欲が無いし、腹も痛い。よって寝ようとしてもなかなか眠れない。妻からは息子勝利の嬉しい連絡もあり、お昼ごろに2試合目の結果を受け取ってもなお眠れずにいた。そうこうしているうちにデカイ地震が来て、何やかやと妻と連絡を取った後だろうか。痛みが腹から下腹部に広がる。我慢できずトイレに行くと、もう便というよりは水が出続ける症状に陥った。うわわわと慌てて寝てみるがやっぱり眠れず。横になった途端にまた液体が肛門目掛けて装填されてくる。ぎゅるるるる。何度もトイレを往復し、このままでは脱水状態になるんじゃと焦った。


何とかトイレにこもってある程度出し、意を決して近くのコンビニへ。どうにも食欲は無く、しかしエネルギーと水分補給は急務だと考え、ウィダーinゼリーとアクエリアス、そしてもしかしたら食欲が湧くかもという淡い期待の元にオニギリを購入。すぐさま帰宅しゼリーとスポーツドリンクを流し込むと、またトイレへ駆け込み、倒れるようにベッドへ。


午後2時ごろ、妻と息子が帰宅。これからチームメイトの家で祝勝会をやるらしい。試合の様子などを聞きつい微笑んでしまうが、下腹部は以前グルルル状態が続いていた。
妻と息子が祝勝会へ行ってしまうと、症状は更に悪化。眠れるものではない。吐き気と腹痛と便意を何とか我慢しながら横になり続け、我慢の限界が近づいたらトイレへ。それを何度も繰り返す。個室のトイレが暑く、冷や汗のような汗をかく。ベッドに戻って扇風機をつけると、一気に体が冷えて足先が冷たくなる。気温の上昇による体温の上昇と発熱、そしてトイレで水便を大量に出すことによる体温の減少が繰り返し行われていたわけだ。何とも厄介な症状である。


暗くなる前にと思ってもう一度買い出しへ。この時はコンビニで便意が来てしまいかなり焦ったが何とか事なきを得る。車の運転も必死な状態で、呼吸も荒い。おそらく熱もあったし腹痛も続いていて、尚且つ朝から摂取しているエネルギーが極端に少ないのだから当然だ。ベッドに倒れこむが眠れない。ときどき呻き声を上げないと気がおかしくなる。


ここらで、もしかするとウィルス性の感染性胃腸炎ではないかという疑惑が浮上してきた。わが家は以前にもノロウイルスに感染したことがあり、一家感染の恐ろしさを身に沁みて感じている。これは怪しい。しかもこの苦しさを子どもたちが味わったら。あの水便を子どもたちがどれだけ我慢できるというのか。それを考えたら居ても立ってもいられなくなった。
妻に相談し、僕だけ実家に避難することを検討する。一度回復してきたような気がして避難をやめようと思ったのだが、19時を過ぎたあたりからは徐々に症状が悪化してきて決心。実家にヘルプの電話を入れて手当たり次第に着替えやら携帯充電器やらを突っ込み実家へ。もうフラフラだった。


その後も全く同じ状態で吐き気・腹痛・便意との戦闘を続け、深夜2時頃にやっとこさ全て出し切った感があり気づいたら空け方になっていた。ようやく眠れたと思った。それからは少しずつ回復。昼ごろまで寝て、ようやく起き上がれるようになったのだった。


ともかく助かったのはウィダーinゼリーである。これが無かったら持たなかっただろうと確信する。これ以上の固形物だったらおそらく吐いていたし、これ以上の水分だとそのまま便になって出ていたような気がする。何とか1日で回復までこぎつけたのも、ゼリーのおかげだと思う。ありがたや、ありがたや。


で、原因は何だったんだろう。