Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

『日本一のファンにしてくれてありがとう』

昨日は仙台市内で東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝パレードが行われ、僕もボランティアの一員として警備補助係を担当。東二番丁通りと北目通りの交差点の南側で、選手が乗ったバスが通る車道と観客の皆様とを隔てる鉄柵を抑えておりました。
朝6時に白石を出発。仙台駅に7時に到着して集合場所へ向かい、リーダーからの説明を受けてスタッフジャンパーを着てからは結構暇。9時半からの交通規制後に鉄柵を歩道から中央分離帯へと移動したあとも、結構暇。なので、パシャリパシャリと写真を撮ってはアップしたり、観客の皆さんからお願いされて写真を撮ってあげたりしておりました。
パレードが始まる11時近くになると、人混みは最大に。観客の皆さんのボルテージも最高潮。しかし、特に混乱もなく、スタッフの指示に従って静粛に行動してくれるファンの皆さん。さすがは東北楽天のファンの皆さんだなーと大いに感心しました。おそらくは、常に満員が続いたKスタでの観戦経験などを通じて、たくさんの客が入った場所での静粛な行動ということに意識が高いのでしょう。鉄柵を抑えている間も、柵に大きく負荷がかかることはなく、皆さん前に押し合うこともなく、自らが確保したスペースで選手に声がけしていたようです。


更に感動的だったのは、選手の皆さんに対してファンの皆さんが「ありがとうー!!!」と声がけしていたこと。もちろん若い女性の黄色い声が大いに響くわけですが、「監督ー!!ありがとうー!!!」「藤田ー!!ありがとうー!!!」「嶋ー!!ありがとうー!!!」「マー君!!マー君!!ありがとうー!!!」との声。
素晴らしい。今朝の新聞に掲載されていた星野監督の談話にもあったけれど、「ありがとう」という言葉がこんなに胸を打つなんて。
ある女性の方が持っていたプラカードには『日本一のファンにしてくれてありがとう』。本当に心温まるパレードでした。


ちなみに僕は考えられうる最高の防寒体制を取った結果、暑くてしんどい思いをしました。天気も良くてよかったよかった。


追記:もう一つ特筆すべきだったのは、交通規制が終わりそれまで観客の皆さんがいたエリアを車道に戻した際、ほとんどゴミがなかったこと。ボランティアとして一人二枚のゴミ袋が配布され、終了後は落ち葉を除くゴミを拾うように指示されていたのですが、全く使う必要は無かったです。見つけたゴミの多くは、おそらくはパレードの前からあったであろうものでした。これはファンの皆さんのマナーの良さ、そして、常にまちなかを綺麗にしてくれている仙台市民の皆様による努力の賜物だと思います。世界中から賞賛された、震災時の東北人のマナー。それをまた見せられた気がしました。