エンパワード・バイ・チルドレン

風邪をひいた。明らかに娘経由の感染である。
昨日ブログを書いた後、午後2時からの会議をやっつけて娘を掛かり付けの小児科へ。この時点で頭痛と寒気が始まっており、結構つらい。しかし連れて行けるのは既に自分だけ。行かねばならぬ。
駐車場から病院までの300mほど、雪の中娘を抱いて歩く。娘は、予防接種を通じて既にこの小児科の先生を覚えてしまい、診察のたびに泣いてしまう。押さえつけるのも親の仕事とはいえ、つらいものだ。
診断結果は「ロタ・ウィルス」とのこと。お医者さんから「ロタって、ロータリーと同じ語源で、丸いウィルスなんです」というトリビアをもらう。

会社に戻るが、仕事が手につかないので思い切って早退を決意。PCを落としてすぐさま帰宅する。
帰宅すると、嫁さんから「先に私と娘がお風呂入ってしまう」案の提案があり、状況的に最善の策と判断。嫁さんが入浴中娘の面倒を見ることに。熱を測ってみると37.1℃。ツイートしたら平熱だね、とのリプライをいただく。くそう。子どもがいると微熱でもつらいんじゃ！
仕方が無いので、娘の檻の中で、体を折り曲げ小さくなって寝る。寝る父親の上に乗り遊ぶ娘。こんな父親をどう見ているのか。小さくなってる父親を見ることで、将来にどんな影響があるのか。父親は熱が出てるんだぞ。それも君の胃袋からやってきたウィルスだ。分かって欲しい。無理か。

二人の入浴が終わり、床に就く。寒し。嫁さんが湯たんぽを持ってきてくれたときの嬉しさといったら。2時間ほど眠ると、状態は少し回復した。睡眠って凄い。その後も嫁さんのサポートでグッスリと体を休めることができて、今朝は本当に回復した。8割といったところ。ひと晩で8割回復するって凄いことだ。ロタってノロと違って回復はすぐなんだね。ただし感染力は凄まじい。僕の母が一昨日から昨日にかけてダウン。父も昨晩から今日にかけてダウン。祖母に感染してないと良いけど。職場でも腹痛を訴える人も出てきてワラワラしてる。

そんな中、心強いのは5歳の息子だ。こんな状況でも一切変わらずピンピンしている。食欲も旺盛だ。ワガママもいつも通りだ（涙）
昨夜も、独りで風呂に入るのを嫌がる。仕方が無いので、僕も一緒に入ることにすると、満足そうな笑顔を見せてくれた。朝、病み上がりとはいえ弁当の準備をし、朝食を食べさせ、息子を送り出さないといけない。いつまでも寝ていられない。つらくても、やらなくちゃいけないことが沢山ある。

子どもがいると、自分が病気しても動かなくてはいけなくて、つらいことも沢山ある。風邪をひいても病院に連れて行き、遊びの相手をし、朝ご飯の準備をしなくちゃいけない。でも、動き出す、働くモチベーションを与えてくれる。とても幸せなことだ。今朝、息子が尋ねる。「みんな、お金を稼ぐために働いてるの？」僕と妻は「うん。それもある。でもそれだけじゃないよ」と答えた。そして、「みんな、誰かの役に立つために働いているんだよ」と伝えた。そう、君たちも、今、僕たちの原動力になっているんだよ。

そんなわけで、フラフラする足を叱咤してPCに向かっている。明日、誰かの役に立つために、まだまだやらなきゃいけないことが待っているのだ。