Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

ハンドメイドGANG

夕方、嫁さんと息子が僕の職場に立ち寄る。最近の生活のパターンである。

息子は事務所に来ると、まずはお菓子コーナーを検分する。事務所には、早朝作業終了後の待機時間などに手軽に食べられるよう、飴や小さな菓子がたくさん置いてあるのだ。息子は、お気に入りの菓子があればもちろんすぐ口に運ぶ。無ければ実家のキッチンに行って僕の母にお菓子をせがむのだ。いつもの光景。


昨日は、珍しく菓子には見向きもせず僕のデスクにやってきた。そして、PCやら書類やらが山積するカオスなデスクから目ざとく段ボール片を見つけ出し、ひとりで何やら遊びだした。どうも彼の頭の中では、段ボール片は「オーメダルホルダー」に変化している様子。今放送中の仮面ライダーオーズの中で、アンクという登場人物が持っているアイテムだ。仮面ライダーへの変身に必要なメダルを収納するものである。
こちらがその写真。

自宅には、息子がサンタからもらった変身ベルト付属のメダルと、その後本の付録などで手に入れたメダルが合わせて6枚ある。息子はだいぶお気に入りで、2日に1回はそのメダルで遊んでいる。


突然僕の脳裏にあるアイディアが降臨。息子に提案した。
「段ボールでメダルホルダーをつくってみよう」

(以下、キューピー3分クッキングのミュージックをバックにお送りしたい)

  1. まず段ボール片を2枚用意します
  2. 同じ大きさにそろえるため、小さい段ボール片で型をとり、大きい段ボールを切り取ります
  3. 段ボール片を1枚、半分よりやや小さめに切ります
  4. 小さく切った段ボール片にメダルで型を取り、丸く切り抜きます
  5. 切り抜いた円形から、メダルを取り出すときに指を入れるくぼみをつくります
  6. 切り抜いた丸い段ボール片を4等分し、穴が開いた段ボール片と大きい段ボール片の間に挟むように糊付けします
  7. 糊が乾くのを待って、大きい段ボール片を半分に折ってケースにします


完成はこちら。

どうだろう。本物のオーメダルホルダーと比較しても遜色あるまい!(あります)


息子は大喜びし、「お父さんありがとう!」と言ってくれて、昨夜遅くまでこれで遊んでいた。お父さんは嬉しい。とても嬉しい。君がもう少し早く寝てくれればもっと嬉しい。


そんなわけで、時にはこうして玩具を手作りするのもなかなか良いものだ。息子も何かを学ぶだろうし、楽しいだろうし、僕もそれなりに楽しいし、息子の嬉しい顔を見られるし、何しろ無料である。
問題は、このような玩具が捨てられず溜まってしまうことにある。そろそろ思い切ってこういう作品も捨てないと。得るは捨つるにあり。
どうでもいいけど、GANGって書くと玩具というよりは「ギャング」みたいだ。