Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

ビールは古代から飲まれているという(ゴクリ)

数学科を出ている故に、典型的な理系人間だと思われがちである。
誠に嘆かわしいことに、それは事実だ。


数学が好きというのは、おそらく、小さい頃にほんの少し「できた」からだ。できると楽しくなる。楽しいから問題をたくさん解く。更に「できる」ようになる。好循環だ。
数学が嫌いな方の多くは、悪循環にめぐり合ってしまったのだろうと思う。一旦できなくなると、苦手意識が嫌悪感を生み、解くことにネガティブになってしまう。結果ますますできなくなる。
僕にとっては古文がこの悪循環の例だった。昔の言葉を学んで何が面白い?と思ってしまったのが始まり。悪循環は高校を卒業するまで続いた。


そんな僕であるが、実は、最も好きだった教科は数学ではなく他にある。それは歴史、特に世界史だ。
きっかけは三国志である。三国志で中国の古代に興味を持ってから、ぐいぐいと惹かれていった。そして極めつけは下の説である。

参考:フン族 - Wikipedia

中国が「後漢」という時代、後漢皇帝は北方民族である「匈奴」を攻めた。匈奴は更に北方に逃げる。逃げて逃げて、300年かけて北ヨーロッパまで来てしまう。そして、「フン族」と名を変えてヨーロッパにいるゲルマン民族を攻撃、それがゲルマン民族の大移動を誘発し、なんと西ローマ帝国を崩壊させてしまうのだ。

どうも、現在も「匈奴フン族」という説についてはまだまだ議論されているようだが、どうだろう、このダイナミックな世界の動き。ワクワクしないだろうか。だって中国での出来事が、回りまわってヨーロッパの世界を変えてしまうのだ。もう、想像するだけで、僕なんかはドキがムネムネ状態なのだ。


高3になって受験科目を選択するときも、迷わず世界史をチョイスした。ところが、テストの点数はからっきしである。何せ、暗記する気が起きない。西暦とかどうだって良いんじゃね?って感じだ。やむを得ず。センター試験は何とかまあいいかという点数だったけれど、正解率は悪い方から数えて二番目である。(というか一番悪かったのは数学Ⅰだった。数学科ェ…)


まあ、なまじ世界史の点数が良かったりなんかしたら血迷って考古学とか史学関係の学科に進学していたかも知れない。まあ、それはそれで面白い人生だったかも知れないけれど。


そんなわけで、いつか「匈奴フン族」に関して詳しい方に話を聴いてみたいと考えている。そして可能ならば、実際にフン族の考古学的資料が残っている博物館などに行ってみたい。そして近くのバーあたりでビールでも飲みたい。ていうかビール飲みたい。