Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

届け

昨日、「こどもとあゆむネットワーク」のメールアドレスに届いた一通のメール。それは、津波で被害を受けたある小学校の先生から、仙台のある施設に寄せられた声だった。
「ドリルがあっても、エンピツが無い」
「大規模な支援が来るまで時間がかかる」
仙台の担当者は、ネットで見つけた我々に可能性を見出したのだった。


至急、メールを関係者に転送し、仙台の施設の担当者と電話で連絡。概要を把握し、小学校の先生の連絡先をいただく。
先生との電話。お忙しいであろう現場の状況と、携帯電話のバッテリーや電波環境を考慮し、必要な情報の交換だけに徹する。感傷の余地は無い。
すぐに、絵本の保管場所から文房具の準備完了との連絡が入る。ここからが腕の見せ所だ。
現地への配送ルートを二つ確保する。そして、より早い方を選択、該当の関係者にお願いし、現地入りを依頼した。


そして今日の午前中、先生から搬入先の変更依頼。すぐさま配送を担当する方へ連絡、確認の上12:30出発。仕分けや配送担当者のアドリブで、防寒着や漫画など、他にも沢山の物資が現地へ入った。


僕が保管場所へ夕方顔を出すと、既に配送担当の方は戻っていた。先生からの電話、タイミングがあわず出られなかったけれど、確実に先生の手に渡ったはずだ。


ひとまず、これはこれで終わり。次に必要なものは、次の機会に。そして次の場所へ、次のプレゼントを手渡すのだ。そのために、頭と手と足を動かす。それだけだ。