Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

役に立たない報告書 - KIBOW仙台

5月11日 「KIBOW仙台」開催します | Facebook


現実がある。そしてそれをどう捉えるかで言葉が変わってくる。人それぞれ捉え方が違い、従って言葉が異なる。言葉が変われば、それを聞いた人の印象も違ってくる。
確固とした自分を持ち、現実に対し真っ直ぐ立ち向かった人々の言葉は、ひどくシンプルだった。そして、身構える隙も無く、ダイレクトに心に入ってくる。それは明確な存在感でギッシリと重く、瞬く間に形を失うと、体積と質量だけを残して消えてしまった。今振り返っても何も見えない。だけど確かにそこにある。会が終わったとき、とても疲れている自分に気づいた。


受け止めた情報を、今もなお表現することができない。時間が過ぎれば表現できるのかも知れない。もう少し酒を飲んでいれば、二次会で笑いの要素を上に被せていたなら、あるいは言葉にできたのかも知れない。


今言えることは、状況は決して楽観できないものの、疲れた顔をして下を向いていては何も進まないということだ。
未来が必ずしも希望に満ちた世界とは限らないことを覚悟した上で、それでも前を向いて進むことを選んだ人々が、ここに集まっていた。開会後あっという間に、ある連帯感が会場を覆った。みんな、自分と同じ人間がここにいることに気づいたのだ。


何故か僕もそこにいた。
何も語れなかったけれど、確かにKIBOWの架け橋の上に僕は立っていたのだ。