Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

午後からは絵本日和

白石城の脇にテントを貼ったのだが、あいにくの雨、雨。客足や放射線よりも、本が濡れやしないかと心配していた。


ところが午後になり、メインとなるアーティストの出番が近づくや、雨が上がるどころか真夏のギラギラした日差しがやってきた。もっと早く晴れてくれよっ!とは本音を漏らす主催者の皆さん。どうやらミュージシャンの演出力にしてやられたようだ。
我々は会場の隅で淡々と書店経営。子どもたちが絵本を手にとったときの楽しそうな笑顔は、太陽が出ていない時間帯にも会場を照らし続けていた。


絵本が何よりの看板です。


開場直後から、ぽつぽつと人が。


空はどよーん。城もどよーん。


隣はS.A.P (Shiroishi Artist Project) さんでした。


昼が近くなってくると、ん?ん?


お!これは、これは!


テント内が子どもたちでたくさん!


降ったり止んだりの雨の中、来てくれました!ありがとうー!


本を選ぶのに時間がかかるので、テント内には常に人がいることに。


空も青く晴れ渡ってきました!


ライブ会場もクライマックスへ。


午後2時に近くなると、もう暑ーい。暑いー。


日差しを避けて、テントの中に逃げこむ人もいたのかな?


花もキレイでしたね。良い天気になりました。


やってみて分かったことがある。
白石に住んでからこれまで幾つものイベントや祭りを目にしてきたが、子どもとその親が本当に嬉しいブースやコーナーというのは少なかったような気がする。もちろん、綿あめやかき氷や、クジや射的や金魚すくいは子どもたちも大好きだ。でも、その親にとって嬉しいかどうかは疑問がある。イベント価格に設定された料金もさることながら、ジャンクな食べ物って栄養と衛生は大丈夫?とか、金魚なんてどうするの?飼うの?死なすの?とか、クジや射的でもらったおもちゃの飽きやすさと安っぽさとか、頭が痛いことも多い。
その点、無料に近い料金での絵本の配布は、子どもたちだけではなく親も嬉しそうだった。タダ同然なら財布も痛まないし、害は全く無く、死ぬことも、保管に大きな金銭的負担がかかることも無い。何より、子どもたちがじっくり本を選ぶ状況がとても微笑ましかった。日差しや雨を避けてテントの中に入る安心感。好きな本を手に取る楽しみ。帰って本を開くことへの期待感。絵本とは、とても素晴らしいものだ。


またイベントに出展しよう。白石のイベントには絵本がつきもの、そうなったら良い。ただただ金と労力を使うために来るのではなく、親も子どもたちも一緒に楽しめるものへ。


そしてゆくゆくは、こうして持ち帰った本を親と一緒に読んで、想像力にあふれ気持ちの穏やかな子どもたちが育つ環境づくりができればなあ。