僕はおとなしい性格だったハズ
天気が悪い、どんよりとした市議会議員選挙の投票日だった。
自宅でまったりと過ごした我が家族は、よいこらしょと重い腰を上げて投票所へ向かいた。娘は上機嫌でそこいら中を歩きまわり、投票所の立会人の方々にも愛想を振りまいていた。上の子もそうだったけれど、ウチの子たちには人見知りもほとんどなかったし、何しろ周りの大人がびっくりするような楽しげな行動をするのが得意だ。
もしそういった性格が、生まれた後の生育環境にほとんど依存せず持って生まれた遺伝子的な要因だとすると、すなわち僕か妻のどちらか一方は(遺伝子的には)そんな性格だと言えると思う。見方を変えると、僕は1/2の確率でそういった性格を生まれ持っていたということになる。そして、子どもは成長する中で周囲の環境による制約や人とのふれあいなどを通じ、少しずつ新しい性格を勝ち取っていくということだ。
こんな風に、生まれた子どもを見ることによって、自分自信の深層的なものを垣間見ることができる。これも、育児の醍醐味のひとつかも知れない。