Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

息子の背中の特等席


先日到着していたランドセルを、昨晩息子と一緒に開封これのNAVY。全て妻にお任せしてしまっていたけれど、なかなかシックかつカッコイイ。最近のランドセルは違うな!色もバリエーションが豊富過ぎる。こうして資本主義経済における教育産業の一躍を担う消費者になっていくのだ。うははは。


子どもの成長を感じるタイミングは色々あるけれど、こうしてランドセルが自宅にやってくるのもなかなか心に響くイベントだ。息子のワクワク感が伝わってくる。半年後、これを背に登校する日々がやってくる。程無く見慣れた姿になるのだろうけれど、環境が変わるというのは何とも気持ちを高揚させるものだ。息子にとっても小学校入学は思い出に残る瞬間になるに違いない。良い思い出として刻まればいいなと今から祈ってしまう。


このランドセルが、息子の様々な瞬間をともに過ごすことになる。学校での一コマ、放課後の一コマ、自宅での一コマ。楽しい思い出も、悲しい思い出も一緒に過ごす。万が一の災害時にも、息子はこのランドセルと共に避難するのだ。父親として少し嫉妬にも似た感覚を覚えてしまう。僕がずっと見守ってきたこの小さな背中を、次はこのランドセルが見続けることになるのだ。
「よろしく頼む」
息子もグッスリと寝入った深夜、暗がりでひっそりと出番を待つランドセルにそう呟いてみた。