Hang In There

蔵王の麓で新聞屋さんが子どものこととか震災のこととか思い出などを綴ります

復興へ

幸せとは何気ない日常

昨日、一昨日とブログを更新しなかった。地震直後の停電期間以外では初めてのことだ。 格好よく言えば「家族との時間を大切にしたかった」だけど、実のところは「娘を寝かしつけたまま寝落ちして日付が変わってしまい諦めた」である。その気になれば更新でき…

一番興奮していたのは

6時間と踏んだ読みは寸分も違わず。 8時半に白石を出発し、妻の実家の門を叩いたのはちょうど14時半だった。 その後、興奮しまくる息子をなだめ、久しぶりに家族4人で外出。僕と息子は映画館へ。映画そのものよりも、仮面ライダー達がピンチになるたび…

20日重

職場兼実家での寝泊りを終え、本日より自宅で就寝。 思えば、東京往復40時間の旅(うち26時間ほどは運転)に出発したのが13日の朝であるから、12日の夜以来実に20日ぶりの自宅就寝だ。しかも一人。うまく寝付けるかなあ。 明日はできるだけ朝早め…

区切るひとまず

本日は父の誕生日。 当人も別に何かを期待しているわけでもないし、状況的に盛大なるパーティをできるわけでもない。配達スタッフの方が営んでいる唐揚げ屋さんから6人前の唐揚げを買ってきて唐揚げパーティだ。6人前を3人で食すのはさすがに飽きる。久し…

漠然とした不安感とは

Facebookでこのような会話があった。きっかけはTwitterでも僕のポストからだ。 - 新聞を読んでも、テレビを観ても、一歩一歩、被災地の生活が震災前の日常に近づきつつあるように見える。でも、この漠然とした不安感は何なのだろう。胸騒ぎが止まらない。 >…

道程

僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにさせた広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の気魄を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため(高村光太郎)

えがお満開

残念ながら、3月はミニコミ紙の発行ができなかった。 しかし、2月末に発行したミニコミ紙上のプレゼントコーナーについては、きっちりと抽選と配達を行わなければいけない。昨日から粛々と応募者リストの作成、抽選、当選者の住所から区域と担当者を調査、プ…

散髪して考えろ

髪を切った。 天然パーマなので、伸びてくるとどうしてもモッサリしてしまう。長らく切っていなかったところに地震だったので、かなり見苦しい髪の毛を見せ付けることと相成ってしまった。本日、母妹二人により強制散発権が発動され、切った次第である。しば…

見慣れぬ街の自問自答

久しぶりに仙台の街を歩いた。まるで違う街に来たようだった。 多くの店が休業中となっている。道を歩く人は、沢山の荷物を持っている。いつも何気なく見ていたビルが、人気の無い、廃墟のような灰色の塊に見える。 そんな中、僕の何気ない思いつきから始ま…

命の選択

僕が生きているのは、ただ「運が良かったから」だけなのだろうか。 九死に一生を得た方の話を訊くにつれ、生死の境は本当に紙一重なのだとつくづく感じる。あの時もう少し気づくのが遅かったら、もう少し海側にいたのなら。そして、家族や友人を失った人にと…

チカラを温存せよ

ようやく、自宅の片付けである。 自宅を片付けている間、iPhoneでずっと曲を聴いている。心には色々な場面が思い浮かんでくる。時折、心に引っかかる場面に出くわす。何年後かに同じ曲を聴いた時、目に浮かぶのは散らかった自宅とそれを片付けようとする自分…

絶え間ない余震を耐えろ

取引先に自転車で向かう。未だ電話が不通な場所があるのだ。 町なかを自転車で走ると、地震の傷跡を生々しく感じることができる。道路にできた段差や歪み、シャッターを閉じているお店、かろうじて開いているお店のがらんどうな棚、落ちた瓦や壁、倒れている…

太陽と埃と花粉と黄砂の中で

鼻水ジュルジュル目ムズムズである。 花粉だけじゃなくて、埃や黄砂どころか放射性物質まで混入してるんじゃないか。 一昨日、友人からのありがたい差し入れ「鼻炎薬 クニヒロ」が絶大なる信頼感で鼻水をストップにかかる。しかし、その代わり副作用が出てし…

いつもと違う「日常」の始まり

今朝から、これまで配達できていなかった遠方の地域を含め、全エリアへの新聞配達を再開した。 前日、全ての配達スタッフに電話連絡。配達が可能かを確認し、燃料の問題であれば店で集めた燃料を提供して配達の段取りを整えた。 朝、作業場に顔を出すと既に…

花粉なのか埃なのか

多忙である。朝から晩まで走り回っている。体は疲れている(と思う)が、心が引っ張ってる。 走れ! 僕らがこの日本を、とてつもなく甚大な被害から復興させるのだ。 それにしても目が痒い。町なかが白っぽく見えているのは気のせいか。

おばあちゃん、元気でね

那須塩原で祖母を叔母に預けた。祖母、叔母と母の目から涙がこぼれる。どうか、祖母に心安らかな日々が戻りますように。 何がどうなれば、「被災」ではなくなるのだろう。普通とは何だろう。 地震の傷跡が残る道を走りながら、ぼんやりとそんなことを考えて…

疎開

妻と子どもは、地震翌日の時点で疎開を決意。13日に東京へ向かった。 次は、90を超える僕の祖母だ。 祖母は腰が悪く、ほぼ一日中茶の間に座っている。年齢のせいか、風呂に入れず、思うようなものが食べられない今の状況を受け入れられない。 確かに、このよ…

破壊と創造

今日は、地震が無ければ引っ越しの予定だった。 先日不動産屋さんに連絡が取れ、家族や現在の住居の無事と、引っ越しをキャンセルしたい旨伝えた。不動産屋さんもキャンセルであろうと考えていた様子で、悲しいほどすんなり話はまとまった。 不動産屋さんか…

目の前の小さな一歩

やれることをやるしかない。但し、僕一人ができることは本当にちっぽけなものなのだ。 アナタに「やれ」といっても仕方がない。アナタが「やる」と思わなければ意味がないのだ。 だから、僕はとにかく「やる」。アナタには何も言わない。僕はとにかく一人で…

無力感を吹き飛ばせ

やるべきことをやるのが仕事。問題は、「やるべきこと」が人それぞれバラバラなことだ。心を一つにすることの大切さ、それを我が店は忘れていたに違いない。 僕にとっての「やるべきこと」は、彼らにとっての「やるべきこと」ではなかったのだ。 僕にとって…

被災地へ

妻子を送り届けて、再び被災地へ。 僕が届けるのは、車に詰めるだけの物資と、道中の安全、そして明日への希望かも知れない。

被災

何とか生きてます。 いつ復活できるかわかりません。 いつか、このブログも復活します。 それまでは、また。